さらに力強く、より繊細に
洗練の極みを尽くした音の世界が拡がる
洗練の極みを尽くした音の世界が拡がる
本機は、パワーアンプの魅力を最も引き出すラインプリアンプとして開発されました。
プロトタイプから製品版までに何度も設計をやり直し、高品位な部品群と熟慮した回路構成により最高のスペックを達成したうえで従来機を大きく超える表現力を手に入れています。
新開発の高品質50接点アッテネーターは圧倒的な情報量を実現させます。
回路はパラレルのプレートフォロア、カソードフォロアの直結方式。
並列動作によって、さらに低出力インピーダンスとし音の鮮度とダイレクト感を確保しています。
さらに、大規模シャント型ヒーター回路を新規開発し、電圧変動にも強く理想的な動作条件を確保しました。
また、新開発の純銀線入力トランスによるバランス入力を設けています。
オーディオシステムの中心で音楽を操る透明な存在として、緻密な描写はもちろんのこと、広大な音場と定位感、豊かで力感あふれる洗練された表現力ですべての演奏家の想いを引き出します。
特徴
- 新開発の高品質50接点アッテネーターを搭載
- 電源部と増幅部を別筐体に納め、振動や漏洩磁束の影響を極限まで排除
- 増幅モジュール上にデカップリングコンデンサを配置、大規模な電源回路を搭載しながらシグナルループのさらなる極小化を実現
- リップルフィルターとデカップリングのコンデンサを明確に分けて設計、実装し強力な電源部を構成
- 大規模シャント型ヒーター電源回路を新規開発し、電圧変動にも強く理想的な点火回路を構築
- デカップリングは3種類のコンデンサで構成、それぞれのクセを押さえつつ肌合いの良い音調に寄与
- 左右の増幅回路それぞれに専用の電源トランスおよび電源回路を用意
- 新開発の純銀線巻入力トランスによるバランス入力を搭載
- SSWや純銀箔コンデンサを含む多種の自社部品を使用し、ひとつひとつ丁寧に手配線で製造
- 開放的な音を実現する純銅製シャーシ
- Kaguraと同一曲線のフロントパネルを採用
オリジナル アッテネーター ユニット
プリアンプで最も使用頻度が高い機能が音量調整です。
アッテネーターの新規開発にあたり、多くの試作試聴を重ねました。
我々が目標とした音質、性能を得るためには数種の回路方式と数多の抵抗器をひたすら試聴するしかありませんでした。
しかし、ただ闇雲に聞き比べていては求める答えは遠すぎて見つけられません。
とくに抵抗器はアッテネーターの音質の多くを決めてしまうため、今までの経験や勘に頼りすぎずに答えに近づくためには抵抗器の構造と音質の関係を詳細に知ることが必要と考えました。
そこで、抵抗器メーカーに試作をしてもらうことに加え、我々自身で素体を入手し、抵抗体用の合金を作り、スパッタリングをし、実験した結果から目標とする構造の目星をつけ、構造の近いものを選定し試聴を繰り返しました。
結果、選ばれたものは人工衛星にも搭載される最高グレードの抵抗器でした。
これを高品質ロータリースイッチにマウントし銅ケースに収めることで、圧倒的な情報量と静寂感を得ています。
我々のプリアンプに搭載するにふさわしいアッテネーターはこのようにして完成しました。
アンプ搭載時には対称構造の増幅部にあわせて筐体中央に配置しています。
ラインアンプユニット
近年の設計ではモジュール化によりハンドワイヤリングの良さとプリント基板なみの経路の短さを実現させていました。
これをさらに進歩させ、モジュール上にデカップリングコンデンサを左右独立で配置して強力な電源部とシグナルループの極小化を両立させています。
トランジスタアンプとの接続も考慮し、出力インピーダンス400Ω、カットオフ周波数18.5Hz(20kΩ負荷時)としています。
主電源回路、シャント型ヒーター電源回路
整流管は6CA4を採用。
オリジナル電源トランス、チョークは試聴を重ね、適切な制振処理が施されています。
また、リップルフィルターコンデンサとデカップリングコンデンサを明確に分けて回路設計、実装設計を行うことにより強力な電源部を構成しています。
デカップリングは3種類のコンデンサで構成されており各々のクセを押さえつつ、肌合いの良い音調に寄与しています。
新開発のシャント型ヒーター電源回路は、DC6.3V点火としコンデンサ群によりリップル成分を排除し、揺らぎのない余裕のある音場再生に貢献しています。
またシャント型レギュレーター回路により、電源電圧変動±5%の範囲内ではヒーター電圧の変化はなく、非常に安定した理想的な点火回路となっています。
超高品質部品
アッテネータユニット、純銀線入力トランス、銅製メインシャーシ、純銀箔コンデンサ、電解コンデンサ、純銀リード抵抗、SSW配線材、純銀シールド線、RCAジャック、カットコア電源トランス、チョークなどの超高品質オリジナル部品を採用しています。
なかでも、純銀箔コンデンサはKaguraで採用した新構造のものをプリアンプ用に調整して搭載しています。
純銀リード抵抗にも本機専用の小さな改良を加えています。
使用している主要部品の多くは、創業から40年にわたるノウハウの蓄積・共有に基づいた熟練の技により生み出されています。
その他にも各所に厳選した部品を効果的に配置しています。
電源ケーブル
ACz-AVOCADOを標準付属。
おもな仕様
基本構成 | ステレオ ライン プリアンプ |
---|---|
型式 | G-1000 |
周波数特性 | 10Hz ~ 280kHz (+0dB, -3dB / 100kΩ負荷, アンバランス入力) 15Hz ~ 90kHz (+0dB, -3dB / 100kΩ負荷, バランス入力) |
入力端子 / インピーダンス | RCA 4系統, アンバランス / 50kΩ XLR 1系統, バランス (トランス式, 2:Hot) / 50kΩ(12.5kΩ/12.5kΩ) |
出力端子 | 3系統 (RCA x2, XLR x1, アンバランス, 負荷20kΩ以上) |
定格出力 | 2V |
入力感度 | 112mV (2V出力時) |
ゲイン | 25dB |
残留ノイズ | 0.15mV未満 |
真空管 | 6072 x4, 6CA4 x2 |
消費電力 | 41W |
外形寸法(突起部含まず) | 本体部 320mm(W) 160mm(H) 414mm(D) 電源部 320mm(W) 160mm(H) 414mm(D) |
重量 | 本体部 17kg 電源部 20kg |